STAFF COLUMNスタッフコラム
ウイスキーキャット
こんにちは、ハードリカー担当の代田です。
今日もウイスキーの話題を。
モルトウイスキーの原料は大麦麦芽ですが、この大麦はネズミや鳥などの害獣の大好物なんです。
大事な原料を食べられたり、汚されたりしたら大変ですから守らなければなりません。
薬品など散布してしまえば簡単に害獣の駆除が可能ですが、原料に悪影響がある。
と、いうわけで蒸留所では昔からネズミの捕獲などのために猫を飼育しているところが多くありました。
これらの猫はウイスキーキャットと呼ばれ、蒸留所のマスコットとしても大切に育てられてきました。
そのウイスキーキャットの中でも、凄い強者がいたようです。
グレンタレット蒸留所の”タウザー”です。
見るからに強そうです。
彼女、生涯を通して、なんと”28,899匹”のネズミを捕まえ、ギネスブックに記録されたのです。
この数字は、タウザーが捕まえたネズミを蒸留所のスタッフに見せに来るという習性があったことから、
ある時期からカウントしていったところ、こんな大変な数になってしまったようです。
そんな尊敬すべき先代のタウザーから、グレンタレット蒸留所の2代目ウイスキーキャットを引き継いだのは
”アンバー”。
先代とは対照的なビジュアル。
彼女は、1匹のネズミも捕まえることなく、ウイスキーキャットの役目を終えたそうです。
ネズミにとてもやさしい猫だったようです。
現在でも様々な蒸留所にウイスキーキャットが存在していますが、
環境整備などにより蒸留所にネズミが出ることもほとんど無くなったようです。
今のウイスキーキャットは、主にマスコットやPR大使的な役割を担っているようです。
タウザーやアンバーが勤めたグレンタレット蒸留所のウイスキーも取り扱っております。
ご興味のある方はぜひとも!
グレンタレット シェリーカスク 43% 700ml