LECTURESHIPワインデマミのワイン講座

ぶどうの色とワインの色

何種類?

ワインの色は、むかしは、白、ロゼ、赤の3種類でしたが、最近はオレンジが現れ、白、オレンジ、ロゼ、赤の4種類になりつつあります。

ぶどうの皮の色は、マスカットみたいな緑とか、甲州みたいな薄紫とか、巨峰みたいな黒紫とか、いろいろありますが、だいたい、皮をむくと、黄緑色みたいな色なので、絞っちゃえばどれも似たような少し緑がかったジュースです。

造り方

ぶどうジュースを発酵させれば、ワインになっちゃいます。

アルコール発酵とは「糖分を酵母が分解して、アルコールと炭酸ガスに変化する」こと。もともとぶどうジュースは甘いから、酵母入れればアルコールになっちゃいます。ってことは、糖分が多ければ多いほど、アルコール度数は高くなるんです。

ワインの色の違い

白ワインは、ぶどうの皮がどんな色でも、絞ったジュースだけを発酵させれば白ワインが出来ます。

赤ワインは、皮が黒紫っぽいぶどうを、皮も種も一緒に発酵させれば、皮から色、種から渋みが抽出されて、出来上がるワインは赤ワインになります。

ロゼワインは、赤ワイン用の皮が黒紫っぽいぶどうを絞らないで数時間置いておくと、皮の色が果肉にうつってくるので、頃合いを見て絞っちゃえば、好きな色のロゼ色のぶどうジュースができるので、このジュースを発酵させればロゼワインの出来上がり。

オレンジワインは、白ワイン用ぶどうを赤ワインと同じ造り方をしたものです。もっと細かく言うと、白ワイン用ぶどうの中でも甲州みたいな斑点があったり、果皮がピンク色のぶどうを使い、赤ワインと同じように皮も種も一緒に発酵させて造ります。ちなみに、日本人には甲州はピンク色に見えるけれど、ヨーロッパの人には灰色に見えるらしく、ぶどうの色をグリGris=灰色、と呼びます。確かに、白ワインを作るときの黄緑色のぶどうとは全然見た目は違いますからね。(でも、灰色・・・?)

熟成するとどんどん色は変わっていきますが、その話は長くなるのでまた今度!