STAFF COLUMNスタッフコラム

チーズコラム(ロワールのシェーブル)

最近、意外と言っては何ですが「シェーブルチーズ」が人気です。

入荷当日に売り切れることもしばしば、一番人気ですね。

暑いから、程よい酸味のある爽やか味のシェーブルが好まれるのかな?

 

一口に「シェーブルチーズ」と言っても、「山羊のミルクのチーズ」の総称でですから、産地(国や地域)、タイプ(フレッシュ、ハード、青かび、白カビ、ウォッシュ)など、いろんなチーズがあります。山羊は荒地でも、ある程度暑くても寒くても丈夫に育つ、厳しい環境に適した家畜です。いろいろな地域で造られるのはそのためです。

ですが、「シェーブルと言えばロワール」と呼ばれるほど「ロワールのシェーブル」は有名で、秀逸なチーズも沢山あります。

では、なぜロワールはシェーブルチーズの名産地となったのでしょうか?

今回はその辺りをご案内いたします(^^)/

フランスの庭 ロワール地方

 

西暦710年、アラビア半島から北アフリカまで支配していたイスラム帝国は、ジブラルタル海峡を越えてヨーロッパに侵攻、イベリア半島を制圧し、現在のフランス領土まで進攻を続けていた。しかし、732年、ロワール川中流域、クラン川、ヴィエンヌ川合流地点辺りでフランク王国に撃退され(トゥール・ポワティエの戦い)、大将を失ったイスラム帝国軍は1夜のうちに撤退しました。翌朝、戦場には食料として連れてこられた良質な山羊が残されていたといいます。この山羊のミルクから造ったのが、ロワールのシェーブルチーズの始まりと言われています。

ポワティエの戦い

実はこの後、キリスト教国側が反転攻勢に出るのですが、イベリア半島をほぼ奪還するのに500年、完全奪還には700年かかっています。知った時には、そっちの方がびっくりでしたわ(・。・;

 

ロワールには「サントモール」「クロタン」「ヴァランセ」「セル・シュール・シェール」「シャビシュー」「プーリニ・サン・ピエール」など、世界的にも有名なシェーブルチーズが数多く存在しますが、マリアージュするワインなら断然ロワールの白をお勧めします。

サントモールサントモール
プティ・ヴァランセ

以前の職場で、「世界中のソーヴィニヨン・ブラン」と「ロワールのシェーブル」を合わせるイベントを行ったのですが、断然ロワールが一番でした。ボルドーもニュージーランドも単体ではとても美味しいワインだったけど、シェーブルと合わせるとやっぱり「ロワール」。同郷のワインとチーズのマリアージュの強さを思い知った瞬間でした。

 

現在、お盆明けにつきチーズの在庫が少なくなっております。

間もなく新しいチーズを仕入れますが、次回入荷時には、もちろんシェーブルもお取り寄せいたします。

Facebookや、ライン公式アカウントで入荷のお知らせをいたします。

「売切れごめん」の商品となりますので、お買い上げになりたい方はお早めにご連絡ください。

ワインデマミ 029-224-4301 チーズ担当 木村 まで

よろしくお願いいたしますm(__)m