STAFF COLUMNスタッフコラム
チーズコラム「モンドール」編
今回は「冬のチーズ」として有名な『モンドール』をご紹介します!
生産地はスイス・フランス国境のジュラ地方にある山「Mont d’Or」 =「金の山」の両側で伝統的に手作りで造られています。これがチーズの名前の語源となっています。
スイス・フランス両側で造られていますが、どちらも元祖を主張し別々のAOP認定を受けています。
どちらも美味しいですが、フランス産がまろやか、スイス産がウォッシュ感が強い感じです。
「Mont d’Or」は標高1463mの山ですが、ミルクは標高700m以上で当日搾乳されたものに限る、と定められています。
製造期間は8月15日から3月15日までとなっており、最低6週間以上の熟成期間を経て出荷されます。なので、市場に出回るのは早くても9月後半、しかもモンドールとしてはまだ熟成が若いため、本来の美味しさを持つモンドールは10月になってから食べられることになります。
「モンドール」は、エセピアという楡の仲間の木から造られた枠に入れらたウォッシュタイプのチーズです。
ウォッシュチーズの中では優しい味で、エセピアの香りがほのかに香り、若いものはもっちりした食感、十分に熟成したものは中身が「とろっとろ」になります。
この「とろっとろ」が人気で、チーズ上部の皮を切り取り中身をスプーンですくって食べます。ミルキーでコクもある極上な味。バケットや茹でたジャガイモに乗せても美味しくいただけます。
食べきれなかったチーズは『フォンドール』がおすすめです。モンドールだけの贅沢なチーズフォンデュ!
余ったチーズに白ワイン、きざみニンニク、パン粉(お好みで、かけるだけでOK)を入れ、木枠をアルミホイルで覆います。200度のオーブンで、30分ほどじっくり加熱すれば出来上がり!簡単ですが、絶品です!
しかし、なぜ期間限定生産なのでしょうか?
それは、暑さに弱いチーズの為、暑い時期はチーズが傷んでしまうからです。
「モンドール」の生産地でも夏場は高地放牧(ダルパージュと呼ばれる)の『コンテ』や『グリュイエール』が造られています。
冬の訪れと春の足音の季節を感じる美味しいチーズとして、この時期ファンの方には待望のチーズなのです。
500g以上と大型で、切り分けることの出来ないチーズなのでお値段はややお高めですが、100g当たりの金額は実はそれほど高くありません。
この冬、ホームパーティなどにいかがでしょうか?
フォンドールは盛り上がること間違いなしですよ!